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寝る前のイメージランド7

1 :1:2006/12/27(水) 13:17:58
次は今夜くらい

2 :Mr.名無しさん:2006/12/27(水) 13:19:32
華麗に2ゲト

3 :Mr.名無しさん:2006/12/27(水) 13:23:46
まとめ
http://www.geocities.jp/nerumae_imageland/

4 :1:2006/12/27(水) 23:03:40
エピローグ(カエラ3)
そんなこんなで修道院。
修道院は寄宿学校も併設しているだけあって、子供の姿が多く見受けられた。下は幼稚園くらいの子から、上は15、6歳くらいまで。内装は質素で大した設備も無さそうだが、
生徒達の活き活きとした表情からは、ここが学び舎として相応しい場所だと推察できる。
俺はカエラに連れられて、訪問者用の宿泊施設の入り口をぐぐった。木製のドアは朽ちており、中もわざと老朽化させたんじゃないかとさえ思えるボロ部屋だ。
「とりあえずここで我慢してね。ここでは、部外者のあなたを修道士と同じ場所には泊められないの」
「ああ、わかってるよ。ありがとう」
俺はベッド、と言うには粗末な、藁のマットにどっと座り込んだ。三次のアパートを出てからここまで急展開の連続で、ほとほと疲れたからだ。魔王を討伐したのが俺だということは、
修道士仲間や生徒達には伏せておいてもらった。大騒ぎされても困るからだ。
俺の横にカエラも腰を下ろした。
外は薄暗さを徐々に増していき、今にも夜が訪れようとしている。時折、遠くから聴こえてくる子供の声。静かな風が部屋に忍び込み、疲労した肌にひんやりと、それでいて優しく
撫でる様に当たる。心地良い。ただただ心地良い。
俺はカエラにこれまでの顛末を、ゆっくりと話した。聴き終わった彼女は、
「……こうして、二人でここにいるのって、何だか不思議だよね」
と、これまで見せたことの無いような微笑を浮かべた。それはとても穏やで、見る者の心に安心感をもたらす笑みだった。
「どういうこと?」
俺は問い返す。
「あなたは元の世界に戻った。こことは隔絶されたあなたが住む世界。本来なら、簡単に行き来できない場所。それなのに、今こうしてここに2人で腰掛けている」
「そういわれればそうだなぁ。結構な偶然だな」
「でしょ?偶然にしてはちょっと出来すぎてるでしょ」
俺達は顔を見合わせた。
「悪戯な偶然って感じだな」
あ、俺今うまいこと言った。
「ちょっと小粋な偶然よね」
とカエラ。
「空前絶後の偶然だな」
と俺。
「キングオブ偶然ね!」
退かずにカエラ。
「偶然オブザイヤー」
こちらも負けられない。俺はカエラの出方をうかがう。って何の勝負してんだよ。俺達。

5 :1:2006/12/27(水) 23:04:24
しかし、カエラの口から出たのは、不毛な勝負など無視した言葉。
「……でもね。ひょっとしてひょっとすると偶然なんかじゃなくて……!」
いつしかお互いの瞳を結ぶ直線距離は、故ジャイアント馬場の足の裏ほどの、長いのか短いのかよく分からない微妙な長さになっていた。
「……」
面食らった俺は無言。紅く染まった彼女の頬に刺激され、動悸が徐々に激しくなっていく。
「偶然なんかじゃなくて、限りなく必然に近……」
近づく。動悸が……やばい……息切れ……誰か救命心……
「先生!補修完了しましたーーーー!!」
教え子の少女が嬉々として飛び込んできた。俺達は咄嗟に首を90度回して、顔を背けた。勢いよく背け過ぎて、ものの見事に首を痛めた。2人同時に。
俺達が揃って首に手を当てていると、
「あれれ、2人ともどうしたんですか?」
怪訝そうにこちらを見る少女。作業中に付着したのだろう。顔の所々に黒い汚れが付いている。
「あ、いや、童心に返って、あっちむいてホイなんて遊びを……ね」
俺は苦笑いを浮かべて首をさする。カエラも取り繕うように、
「よ、よし。じゃあ早速現場を見に行きましょう」
無理矢理毅然とした口調を作って、立ち上がった。
俺は首をさすりながら、2人の姿を見送った。顔は笑っているが、先ほどの出来事に心臓はまだバクバクと激しく鼓動を打っている。
ちょっと落ち着いてみるか。俺は深呼吸しようと、大きく息を吸った。
「すぅ……」
そこにカエラが戻ってきた。
「ごてぃばっ!」
深呼吸のリズムを崩されて、俺は咳き込んだ。
「ど、どうしたの?現場には行かなくていいのか?」
すると彼女は眉をひそめて、不可解そうな面持ち。
「それが私にもわからないの。口が勝手に開いてあの子に、先に現場に行ってて、って。で、身体も自然とこっちに戻って……って、あわ!?」
どたりと尻餅をついて再び俺の横に座るカエラ。
「痛たたた。ま、まさか動物の霊でも憑いた!?」
僧侶の言う台詞ではないような。って、待てよ……これはもしかして……
「あ」
カエラの方を見た俺の目には、彼女の身体にもう1人のカエラが重なって見えた。
(りえ!?)

6 :1:2006/12/27(水) 23:06:45
なるほど。そういうことか。幻のような姿で、カエラのもう一つの人格りえは、にこりと優しく、というか意味深に笑った。そして再びカエラの身体に戻ってしまった。
(一体どういうつもりなんだよ)
俺はりえの思惑を読み取ろうと、沈思黙考した。黙考し過ぎて気づいた時には、気まずい空気が2人を覆っていた。お互い何を話していいか解らない。
どれぐらいの時が過ぎただろう。いつの間にか陽は沈みきり、夜が辺りを支配していた。こういう時怖気づいてしまうのが俺の悪いところだ。今回も、先に口を開いたのはカエラだった。
「あの……さ。あっちに帰るの?」
「え?」
「いえ、そのね。これはあくまで一つの提案なんだけど。用務員のお爺さんが一週間前に引退しちゃって後任を探してるの。でね、その……あなたがよかったら」
カエラはうつむいてしまった。
考えてみる。悪くない。そう、悪くないかもしれない。現実世界に比べてここは静かだ。魔物もいなくなり世界は平和そのもの。まさに理想の世界。家電屋として余裕のない、
それこそ年末年始の休みとは無縁(地震が起きて地区本部がある建物倒壊しろ)の生活に戻るくらいなら、ここでスローライフを満喫する方が断然いいに決まっている。
「それもいいかもなぁ」
「でしょ!!私から院長先生に掛け合って……」
しかし、俺はゆっくりとかぶりを振った。その様を見たカエラは、不安そうな表情。
「私のこと、嫌い?」
俺は再び首を左右に振る。
「そうじゃないんだ。カエラを嫌うだなんて滅相も無い」
俺は震える手でカエラの肩を抱いてみた。ほんと28歳のおっさんが、初めてのデートのように緊張して情けないことこの上ない。暗闇だったのがせめてもの救いだ。
平静を装って言葉を続ける。
「それに俺にとって、こっちの世界はとても居心地がいい。うるさい上司(欽ちゃん似。基本的に本部の傀儡)や会社はないし、第一こっちの世界じゃ俺は勇者だ」
「じゃあ何で……?」
腕の中から漏れるカエラの弱い声に、俺は少し間を置いて答える。
「何ていうかさ、結局俺の現実はあっちなんだよなぁ」

7 :1:2006/12/27(水) 23:08:12
俺と言う人間は不思議なもので、とかく現実とはつまらなくて下らなくて、大して価値も無いものだという強い思い込みが、昔からある。それ故に今自分が置かれている状況を、
現実として受け入れることは、どうしてもできないのだ。ファンタジー世界であっても、こんな自分に都合のよい世界は、自分にふさわしくない。どこまでも幸せに対して貧乏性な俺。
現実世界に戻ったところでいいことなんてないのに、それでもあの街が還るべき場所、自分にふさわしい場所だと思い込んでいる。全く救いようの無い愚か者だ。
「そう……じゃあ、私もあっちに行っちゃおうかなぁ」
「え!?」
なにこのカウンター。俺はつい彼女を抱いていた腕を浮かせた。
「なーんてね。何ていうかさ〜私のリアルはぁ、やっぱこっちなんだよねぇ〜」
カエラはおどけて俺の口真似をした。ワクワクしてくるぐらい似てない。でもその仕草が妙におかしくて、俺は大口を開けたまま笑い出した。つられてカエラも笑い出す。
2人して池沼みたいに転げて笑った。
「先生、おそ〜い!!!」
痺れを切らせた少女が、空気読むことなんてそっちのけで部屋に走りこんできた。
「っと、あらら。お邪魔でしたか?」
ばつが悪そうに頭をかく。幼い顔つきの割に、なかなかどうしてませている。
「あはは、いいのよ。もう終わったから」
カエラはあっけらかんと笑って腰を上げた。
「よーし!今度こそ見に行くわよ。それが終わったら、おいしいもの作ってあげる」
「え!やったぁ」
少女は手放しで喜ぶ。ほぅ、カエラにしては中々太っ腹。
「彼が」
俺かよ!……ま、いいか。こちらの世界に来てから、料理も多少は出来るようになった。

8 :1:2006/12/27(水) 23:08:52
俺は2人の後姿を見送る。まるで姉妹か親子のようだ。かつて修道院で裏切られたカエラだからこそ、教え子に真の意味で厳しく、そしてやさしく接してやれるのだろう。
あの少女は幸福だと本心から思う。
「俺も帰ったら後輩に優しくしてやるかな」
と、ろくでもない先輩の自分を戒めてみた。
「何を作ってやろうかな」
俺はこっちで覚えた料理のレシピを、記憶の中から呼び起こしていく……あ、そう言えばあの子の名前まだ聞いてなかったな。なんて言うんだろう。

「あれ、先生どうして泣いてるんですか?」
「ん?ああ、ちょっとおかしいことがあって……笑ってたら涙がね」
遠く回廊で話す彼女らの会話は、もう俺の耳には届かなかった。
                                終 わ り

9 :1:2006/12/27(水) 23:09:47
ここでエンディング

エンディングテーマ
木村カエラ「Level42」

カエラの名場面映像の後にお馴染のスタッフロール

監督・脚本・声の出演    俺 
スペシャルサンクス     お前ら


10 :1:2006/12/27(水) 23:10:18
今日はここまで。

11 :Mr.名無しさん:2006/12/28(木) 02:49:45
ちょっ >>1乙とか言う前に、これ今まで最高傑作だと思うんだが。

スレ復活と共に投下する>>1も話が分かる奴だと思う

つまり、カエラ編マジやばいかなりやばい。
もう妄想とかいうレベルじゃない、神。

もう日本語でおkなのは承知の上だ、童貞どもめ!!

お茶汲みはやくこいよ!!


12 :Mr.名無しさん:2006/12/29(金) 11:15:14
乙女

13 :Mr.名無しさん:2006/12/30(土) 04:02:21
ちょwwwwこれは確かに良いぞ!!!
やっぱ1は最高だわ…ほんとスレ復活してよかったー(規制で立てれなかったスマソ

14 :Mr.名無しさん:2006/12/30(土) 07:05:32
ずっと【妄想】で検索してたから見つからんかったよ。

1乙!!

15 :Mr.名無しさん:2006/12/31(日) 08:47:29
仕事行ってきます。

16 :Mr.名無しさん:2006/12/31(日) 09:14:19
定期age

17 :Mr.名無しさん:2006/12/31(日) 11:43:22
ガードマン夜勤明け

見回りで明かりの点いているオフィスに入ったらOLが誘ってきたので、その場でH
朝まで誰も来ないので3回アタック!、しかも安全日だったので中田氏OKだった

・・・今から寝る、今晩も夜勤だ(鬱

18 :Mr.名無しさん:2006/12/31(日) 12:43:27
それ怪談なんてレベルじゃねーぞ!

19 :1:2006/12/31(日) 23:58:57
あけおめ。

20 :1:2007/01/01(月) 00:00:35
あけおめ。

21 :Mr.名無しさん:2007/01/01(月) 00:33:32
フライングwww

22 : 【大吉】 【1382円】 :2007/01/01(月) 10:46:13
フライング1ワロスww

23 :omikuji:2007/01/03(水) 09:05:22
あけおめこ

24 :Mr.名無しさん:2007/01/04(木) 23:30:07
ペースが落ちてきてるな

25 :Mr.名無しさん:2007/01/04(木) 23:33:41
定期age

26 :Mr.名無しさん:2007/01/05(金) 23:01:25
おおっ!久しぶりに妄想スレ発見!!!!!!!

27 :Mr.名無しさん:2007/01/06(土) 18:14:18
てゃひゅん!

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